ゴルフ練習場業界全体動向

掲載データについて
ここに掲載されている練習場に関するデータ、資料、グラフ、理論は、すべて当社の独自の調査、分析によるものです。これらのものを無断で使用、転載することは、著作権違反となりますので、必ず当社の承認を得てください。
(有)ケージーアール出版 (株)ゴルフ経営研究所
弊社では、毎年ゴルフ練習場業界全体の動向について調査し、4~3月の年度単位で集計、発表している。
対象となるゴルフ練習場は、下記の定義に基づく。

 2019年度全国ゴルフ練習場の施設数と利用状況

 (株)ゴルフ経営研究所の調査による2019年度(19年4月~20年3月)の「全国ゴルフ練習場の施設数と利用状況」がまとまった。それによると19年度で施設数は77施設が閉鎖、新設45施設との差し引き32施設、1.0%の減少となった。これにより別記練習場定義による全国練習場施設数は3,050施設となり27年連続の減少となった。最多期1992年度の5,420施設と比べると2,370施設少なくなり、市場規模はピーク時の56.3%に縮小している。
施設数は減っているものの、練習場延べ利用者数は一施設当たりで前年比2.4%、680人増加し28,729人となり、6年連続のプラスとなった。全体の延べ利用者数は87,625,000人となり、前年比1,177,000人、1.4%の増加となった。
 練習場業界は10年度から落ち込み、11年度は震災と原発問題、12年度も後遺症が続き、13年度は大雪など異常気象もあって低迷、14年度は消費税増税があり回復の兆しに留まった。15年度でようやく一施設当たりに回復傾向が現れた。しかし16年度は熊本、鳥取と大型地震が相次ぎ回復に至らなかった。17年度も前半は低迷したが、6月以降持ち直し一進一退の横バイで推移した。18年度は大阪地震、西日本豪雨、北海道地震に酷暑と大型台風が加わり、休業日が増加し低迷。19年度も千葉県で鉄塔が倒壊する台風があったものの上半期は2~3%増で推移、消費増税が懸念されたがその後も順調に回復した。
現在進行中の20年度(20年4月~21年3月)は新型コロナによる「緊急事態宣言」で4月こそ落ち込んだが、それ以降はV字回復している。とはいえ、感染拡大が収束しない限り予断は許されない。

「ゴルフ練習場」の定義
「ゴルフ練習場」とは、打席を有した施設で、利用料金がある場合は「会員制」「非会員制」を問わず、また打席の大小、飛距離の如何、屋内外を問わない。さらに、6ホール未満、ホールの平均距離が70m未満のミニコースも「練習場」の部類となる。コースに併設している練習場の場合は、単独でも一般営業しているケースは含まれるが、完全にゴルフ場の付帯施設としている場合は除く。
上記に関する参考資料
●全国ゴルフ練習場施設数、利用者数の推移

 第44回全国ゴルフ練習場経営調査結果(2020.3)

練習場の景気動向(2020年3月)

総論
  2018年が悪天候で低迷したこともあり、2019年は練習場回復の年となった。「来場者数」「売上高」とも大きく回復し、今後の「景況感」も、新型コロナの影響が軽微(2月時点)なことから、大きく前進した。景気動向を示すDI値(diffusion index ディフュージョン・インデックス。上昇(増加)回答割合から下降(減少)回答割合を引いた指数)は、いずれの分野も全国的にプラスとなり、特に実績値で九州、中国・四国は好景気ゾーンに到達する躍進となった。当社が行った練習場の最新景気動向を知る「第44回全国ゴルフ練習場経営調査」によると、2020年の「景況感」は、昨年より28.2ポイント改善し45.3となった。2019年実績の「来場者数」では、前年の-15.9から46.4ポイントの大幅回復で水面下から一気に浮上、30.5に上昇した。同様の「売上高」も42.8ポイント改善し25.6となった。総括すると、全国的に回復したものの、消費税率引き上げもあり、景気に敏感な関東が小幅な改善に留まり、その他地方の躍進が大きかった。

◎景況感
 練習場経営者が捉える今年2月時点の「景況感」だが、今年は「回復に向かう」回答は全体の60%で、昨年の同様回答43.6%から大幅に増加した。一方「さらに落ちる」回答は14.7%で、昨年の26.4%を大きく下回った。業況判断をみるDI(プラス50以上が好景気、-50以下が不景気)は全国値で45.3となり、昨年の17.2から28.2ポイント改善した。記録的悪天候に振り回された2018年に比べ、昨年は好天が続き、渋野効果もあって若者、女性ゴルファーの増加も後押しした。
「景況感」の地方別DI
■北海道・東北地方50.0(21.4ポイント改善)
北海道は一昨年の地震から立ち直り昨年に続き回復に。東北も堅調で好景気ゾーン。
■関東地方21.8(14.8ポイント改善)
都心部は景気に左右されやすく、回復はしたものの消費税増税、新型コロナにより全国で最も低いDI。回復幅が最も小さい。
■中部・北陸地方68.8(37.2ポイント改善)
北陸は全国一DIが高く、降下回答はゼロ。中部も堅調。両地方全体では九州に次いで高く好景気ゾーン。
■関西地方41.2(37.6ポイント改善)
回復幅は全国一。DIは東京に次いで低い。景気に左右されやすく、先行き懸念も。
■中国・四国地方50.0(34.6ポイント改善)
一昨年の最低値から連続の大幅回復。好景気ゾーンに突入。
■九州地方72.2(33.8ポイント改善)
熊本地震から完全復興、DIは全国一。実績値含め大健闘。高い好景気ゾーンに。

◎来場者実績
 「来場者」部門では酷暑、台風が大きく影響し落ち込んだ2018年から一転、「19年実績が18年より増加した」施設の割合は全体の51.3%となり、前年の同回答27.4%を大きく上回った。一方「減少した」施設割合は20.8%で、前年の43.3%の半分以下となり、「変わらず」回答は27.9%。この結果全国DIは30.5となり、前年調査の-15.9から46.4ポイントの大幅改善となった。水面下から大ジャンプ、一気に浮上した。
 全国的な回復だが、地域差があり、16年の大地震から復興した九州や中国・四国は大きく改善し、「好景気ゾーン」に突入した。この部門で最大の改善値となったのは中部・北陸で、特に北陸の活況が突出している。また、北海道・東北はまとめての集計だが、一昨年地震の北海道は大きく回復した。一方、大都市圏の関東、関西は改善したものの、地方に比べると弱い伸び。関西はまだしも、関東は唯一この部門のDIがマイナス。増税とインドア乱立の影響が出ている。
 結果として、19年実績の地域別DI順は ①九州72.2 ②中国・四国62.5 ③中部・北陸45.2 ④北海道・東北42.9 ⑤関西38.1 ⑥関東-7.4。

◎売上実績
 「売上」部門は前年の-17.2から42.8ポイント改善し、25.6まで上昇した。
 19年実績が18年より「増加した」回答は、昨年調査の24.9%から47.4%と倍増、「減少した」回答は42%から21.8%に減った。こちらも地域格差があり、「来場者部門」同様、西日本の躍進ぶりが目立った。結果、中国・四国、九州は「好景気」ゾーンとなり、北海道・東北もあと一歩の46.7まで改善した。ここでも大都市圏の改善値が小さく、関東はマイナスこそ脱したものの、全地方で一番低い1.9に留まった。大都市圏微増、地方健闘のパターンとなった。
 売上部門のDIは①中国・四国62.5②九州61.1③北海道・東北46.7④関西23.6⑤中部・北陸18.8⑥関東1.9。
 2020年は新型コロナの成り行き次第だが、屋外練習場は「三密」とはならず、緊急事態宣言下も逆に来場者が増加した。しかし、都心では4~5月に自粛休業する施設もあり、さらに営業時間短縮、屋内施設の休業もあり、3月まで順調推移、4~5月はやや低迷、6月以降は感染経過、景気、政策、自粛疲れの反発など流動的な要素が多い。

「全国ゴルフ練習場経営調査」について
 「練習場経営調査」は㈱ゴルフ経営研究所が毎年2~3月に実施しているもので、今年で44回目。対象は全国のゴルフ練習場施設(※練習場の定義による)3,082施設で、有効回答集計数は300。地域内訳は施設分布比例に準じ、北海道・東北28(集計配分9.3%)、関東104(34.8%)、中部・北陸64(21.1%)、関西39(13%)、中国・四国30(9.9%)、九州35施設(11.8%)。
 また、本調査値はアンケート方式のため、比較的積極的な経営者が回答する傾向にあり、業界全体値「練習場の利用状況」とは異なります。練習場業界の推移等全体の流れをみる場合は「利用状況」を、経営指標等には本調査値を参考にしてください。

参考資料(Excel形式)
●ゴルフ練習場の経営調査結果平均値一覧(2020年)Exel形式

●ゴルフ練習場経営全般に関する具体的な経営相談は、こちらで承っております。
●●●ゴルフ練習場経営相談のページへ


HOME  ケージーアール出版  経営・売買相談  各種データと分析  ゴルフ練習場経営研究会  会社概要  関連優良企業案内 
電話:03-3423-0208  FAX:03-3423-6143